― 遠赤外域(0.2~14.2μm)まで分光計測 ―
あらゆる物体から放射される可視光、及び赤外線の絶対量を波長ごとに測定する装置です。
分光光度計と違ってあらゆる形状の物、遠距離にある物、様々な対象物のスペクトル分析が可能です。
軍事関係や研究機関などにおいて、20年にわたる使用実績のある信頼性の高い測定器SR-5000の後継機です。
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高性能分光器SR-5000N(紫外~遠赤外)
メーカーによる製品紹介ビデオ(CI Systems社)
特長
- 高速測定
1.3~14.2μmを最大50Hzで測定可能です。 - 高感度
SR-5000Nの光学系は、最小限の光学部品で設計され、さらに反射系を採用していますので光学系での損失はレンズ系のシステムと比較すると低く抑えられています。この光学系の特長によりシステムの高S/N比が可能になっています。また吸収や収差もレンズ系に比べ小さく、それらの波長依存性も最小限に抑えられています。 - 高精度
内部に基準用の黒体炉を採用しているので、外気温による測定誤差を最小限にしています。 - 広い測定波長範囲
フィルタや検出器の組合わせにより、紫外から遠赤外まで、測定波長に最適な構成が選択できます。
0.2~1.0μm及び1.3~14.2μmをフィルタや検出器を交換することなく、同時に測定可能です。 - 広い視野角範囲
約0.03~18.7°の視野角が選択可能ですので、2mm程度の小さなスポットから飛行機などの大型な対象物まで測定できます。 - ラジオメトリック測定
任意の波長での、放射の時間変化を測定することもできます。最大100kHzでの計測が可能ですので、燃焼物の経時変化やヒータの立ち上がり時間など、高速で変化する現象の測定などに有効です。 - 測定位置の目視確認
測定と同軸に設置されたカメラにより、測定している位置が目視確認できます。カメラの画像は、SR-5000N背面部のモニタに表示されます。
操作性
- 使いやすいソフトウエア
SR-5000Nの標準ソフトにはスペクトル分析に欠かせない多くの機能が備えられています。測定スペクトル同士やプランク関数との四則演算が簡単に行え、ほとんどの分析はカバーされます。また特殊な用途用のソフトウエアオプションも豊富にそろえています。
データはcsv形式で書き出せるので、Excelなどで解析することも可能です。 - 屋外でも測定できるコンパクトタイプ
SR-5000Nは屋外でも測定できるように堅牢に設計されていますので、容易に運搬できます。
またフィルターや検出器を現場で簡単に交換できます。 - 簡単な較正
システムの較正は測定の前に黒体炉又は基準光源で行います。黒体炉を一定の温度に設定しSR-5000Nで測定システムと測定環境較正データを取り込みます。この間約5分程です。
その後測定は室温を除く環境状況に変化がない限りすべてこの較正データをベースに較正されますのでシステム較正は1日1回で十分です。
アプリケーション
- 赤外線ヒーターの放射特性の測定
- 遠赤放射材料の放射率測定
- 可視及び赤外線ランプの評価
- IRCM、IR DECOYの評価
- 航空機、艦船、車両の赤外放射強度の測定
- カモフラージュ素材、塗料の測定
- 火炎の放射特性の測定
- 農産物の光、赤外線吸収率測定
- リモートセンシングの赤外基礎データの測定
- 大気透過率測定
- コリメータや黒体炉のラジオメトリック較正
- 物質の透過率、反射率測定
仕様
SR-5000N | |
---|---|
口径 | 127mm |
測定波長域 | 0.2~14.5μm |
波長分解能 | 2%(中心波長に対して) |
最大測定速度 | 20Hz(高感度スペクトラル測定) 50Hz(高速スペクトラル測定) 4kHz(高感度ラジオメトリック測定) 100kHz(高速ラジオメトリック測定) |
焦点距離 | 3m~無限遠(NFOV光学系使用時) |
視野角 | 0.5~7mrad(NFOV光学系使用時) 0.3~4.7°(MFOV光学系使用時) 0.6~8.5°(WFOV光学系使用時) 1.3~18.7°(VWFOV光学系使用時) |
視野角内感度均一性 | 5%以内(NFOV光学系使用時) |
内部基準黒体炉 | 外気温追従型 精度:0.1℃ |
チョッパー周波数 | ~4kHz |
雑音透過温度 (NET) |
0.005℃ (InSb:5μm) |
寸法 | 長さ240 x 幅512 x 高さ460mm(NFOV光学系使用時) |
上記仕様は予告無く変更する場合があります。
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