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ガスセンサ Q&A

信号出力

Q アナログ信号出力は可能ですか?(FLOW EVO、BASIC EVO)

A 可能です。別売アクセサリを用いて、次の出力形式へ変換が可能です。

CONNECT INTERFACE:電流 0-20mA/4-20mA、電圧 0-2V/0.4-2V/0-5V/1-5V/0-10V/2-10V(ジャンパピンで切替可)

Plus Controller:電流 4-20mA、電圧 0-2V/0-5V/0-10V(オプション)

 

Q RS485、RS232での信号出力は可能ですか?(FLOW EVO、BASIC EVO)

A 可能です。別売アクセサリを用いて、次の出力形式へ変換が可能です。

CONNECT INTERFACE:RS485

Plus Controller:RS485、RS232

 

Q データ取得周期はどの程度ですか?

A 約1秒毎です。応答速度は各モデルのデータシートをご参照ください。

 

Q 測定濃度はどのようにモニタリングできますか?

A 測定濃度は、CONNECT INTERFACEを介してアナログ信号(電流か電圧)、RS485で読み出すか、

Modbusデータバス(Modbus ASCII / RTU via UART, autobaud, autoframe)によりデジタルで読み出すことができます。

また、別売アクセサリ「PC接続用USBキット」と無料ソフトウェア「キャリブレーションツール」や「ロガーソフトウェア」と

PCを用いて、簡単にデータの表示・ロギングを行うことも可能です。

他ガス・H2O・ダストの影響

Q 混合ガスの場合、測定対象以外のガスの影響をうけますか?

A ガス種により、影響を受ける場合がございます。

一部ガスはデータシートに影響度合いが記載されております。記載の無いガスについては、お気軽にお問合せください。

 

Q H2O(湿度)はセンサにどのような影響を与えますか?

A 正確な測定を妨げ、センサを損傷する可能性がございます。

センサ内部に結露が生じた場合や水滴が流入した場合、光学セルを変質させ、センサに不可逆的な損傷を与えます。

このような場合、原則クリーニングができないため、交換用にセンサをご購入いただく必要がございます。

また、ガス種によっては(N2O、NO等)、測定誤差(Cross Sensitivity)など測定上の影響がございます。

センサ前段での除湿(ガスクーラ等)やセンサの加温(Plus Controller)を推奨します。

 

Q ダスト(粒子)はセンサにどのような影響を与えますか?

A 正確な測定を妨げ、センサを損傷する可能性があります。

センサ前段での除塵(除塵フィルタ等)を推奨します。

センサの動作条件

Q ガスの流量条件を教えてください。(FLOW EVO、SILAREX)

A 多くのセンサは推奨範囲が「0.1〜1.0 l/min」、仕様規定条件が「0.7 l/min」です。

一部、条件が異なるモデルがございますので、各モデルのデータシートをご確認ください。

より大きい流量では、背圧の発生やセンサ温度が安定しないことから、正しく測定できない可能性がございます。

より小さい流量では、センサ内ガス置換時間(パージ時間)が長くなり、センサの応答速度が遅くなります。

 

Q 動作温度(周辺・ガス温度)を教えてください。

A 動作温度はセンサの種類によって異なります。

FLOW EVO:5-40 ℃、SILAREX:10-40 ℃、PAS:10-40 ℃

BASIC EVO:-10-40 ℃、BASIC EVO(冷媒ガス):-20-40 ℃、TRANSMITTER EVO:-20-40℃

詳細は各モデルのデータシートをご確認ください。

校正・メンテナンス

Q センサの寿命はどの程度ですか?

A あくまで参考情報となりますが、24時間/365日稼働で平均5年以上です。(保証期間は納入後1年間)

 

Q センサのメンテナンスは必要ですか?

A 部品交換等は不要ですが、一般的な測定器と同様に定期検査と必要に応じた校正が必要です。

下記方法により、ユーザ側で校正していただけます。

① コマンド入力

PC接続用USBキット+専用キャリブレーションソフト smartGAS Calibration Tool

CONNECT INTERFACEのジャンパピン操作

PASはメーカでの定期校正(24カ月毎)が必要です。詳細はお問合せください。

 

Q どのような頻度で校正が必要ですか?

A アプリケーションや環境によるため一概に設定することができず、推奨頻度の設定はしておりません。

また、ガスセンサの多くのアプリケーションでは、法的に検査・校正間隔が規定されていることがございます。

デザインインの一環として実際の条件下で長期的なテストを実施し、その結果をもとに校正頻度を設定することを推奨します。

なお、各センサのデータシートには、長期安定性(Long term stability)、温度依存性(Temp. dependence)等

測定誤差に関する参考情報が記載されておりますので、ご参照ください。

 

Q 校正用のガスは、どのようなものが必要ですか?

A ZEROガスには乾燥N2 100Vol.%を、SPANガスにはセンサの最大測定濃度の測定対象ガスをご使用ください。

なお、専用キャリブレーションソフトを用いる場合、SPANガスの濃度は

(測定最大濃度)-(測定最大濃度x60%)~(測定最大濃度)+(測定最大濃度x40%)の範囲で設定が可能です。

例:最大濃度 50Vol.-%のセンサでは、20~70Vol.-%となります。

※Biogas用など、一部モデルはZEROガスが異なります。詳細はデータシートをご覧いただくか、弊社までご確認ください。

 

Q センサを工場出荷時の設定にリセットできますか?

A 専用キャリブレーションソフトを用いて、工場出荷時の設定へのリセットが可能です。

センサが期待どおりに機能しない場合や、誤った条件で校正をした場合は、ソフトを用いてリセットや再校正を実施してください。

仕様

Q Response time(応答速度)のt90、tonとは何ですか?

A t90は、ガスの濃度がフルスケール(FS:測定最大濃度)の10%から90%に変化した場合に、

tonは、ガスの濃度がフルスケール(FS:測定最大濃度)の0%から90%に変化した場合に、

測定値がその濃度に達するまでの時間を示しています。データ出力周期ではありません。

チューブやフィルタ、センサ汚れや詰まりがある場合、センサで定義されている応答速度よりも

応答が遅くなる場合があります。センサ以外の部品についても、定期的なチェック・交換を推奨します。

 

Q Linearity Error(直線性誤差)とは何ですか?

A Linearity Error(直線性誤差)とは、測定値に対する校正値の最大偏差です。

ZEROやSPANなどの校正ポイントでは、校正直後の直線性誤差が理論上ゼロになります。

直線性誤差を計算するには、校正に使用する標準ガスの正確な値とその精度が必要です。

ガスミキサを使用する場合は、その精度が必要です。

これらの偏差は測定結果に含まれ、直線性誤差の測定結果は、センサ、ガスミキサの直線性誤差、標準ガスの偏差の合計になります。

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